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【tuttiY第3期 クラウドファンディングに寄せて】


tuttiY物語 その①「tuttiYが誕生するまで」

全国でも類を見ない、プロとアマチュアの共同運営によるオペラ団体、Music Theater Group tuttiY(ミュージック・シアター・グループ・トゥッティ)。

3月10日(金)朝10時にクラウドファンディングがスタートします。

今日から定期的に「tuttiY物語」と題して、今までと今とこれからを書いていきたいと思います。
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日本でミュージック・シアター・グループを作ろうと思っていたのはオランダ留学時からの構想でした。留学当時のメモが残っていました。そこにはNaable Music Theater Groupと書いてあります。このNaableは先に任意団体名に使ってしまったのですが…

ハーグ王立音楽院では、声楽科の必修授業に芝居のクラスがありました。オランダBARR Theater Groepのラニエルト・リッケルマン氏のもとで芝居の基礎を学ばせていただきました。そのあたりから歌と芝居を合体させたものに取り組むことが楽しそうだと感じていたと思います。

ただその時はオペラに限定せず、音楽と芝居がからんだもの全般を含む活動と考えていました。今はtuttiYを分かりやすく「オペラ団」として紹介していますが、今でも私の中では特にオペラには限定していません。

帰国後は私が演奏やレッスンで生活できることを優先にしてきたので、何かの団体を作るというイメージはすっかり抜け落ちていたと思います。

しかし、tuttiYを立ち上げるまでにステップとなった出来事が2つありました。

私が2006年に帰国してすぐにオーディションがあった「山梨県民オペラ”ヘンゼルとグレーテル”」と2013年ごろから2017年まで指導で関わった山梨県北杜市のアマチュアオペラ団体「オペラ・ルスティカーナ」です。

山梨県民オペラは私がグレーテルで出演した2007年の舞台をもって結果的に終わりになってしまいました。それ以降、こういった定期的に市民が関われるオペラの機会は山梨で失われました。2枚目以降の写真は2007年に上演されたヘングレの写真。ここに写る菊原千草さん(ヘンゼル役)や志村かおりさん(魔女役)また当時の練習ピアニストだったうちのお一人、藤巻都さんなどが今、tuttiYを支えてくれているのも感慨深いものがあります。帰国直後のこの県民オペラで沢山の歌手やピアニストと一気に繋がりが出来たことは私にとって幸運でした。

またオペラ団体も当時県内では聞いたことがなく、北杜市の小さなアマチュアオペラ団体「オペラ・ルスティカーナ」との衝撃的な出会いがなければ、tuttiYが今あったかは分かりません。

この「オペラ・ルスティカーナ」は東大名誉教授で医師の森茂郎・眞由美ご夫妻(現「森の診療所」所長)が北杜市で立ち上げた団体で、10年前でも平均年齢70歳のグループ。このメンバーによる公演は今や大きなホールで本格的な上演スタイルを取るようになりましたが、私が関わっていた頃は、北杜市のペンション内にある80名程度集客のホールで、毎年大晦日にどんちゃん騒ぎのオペラ公演をやっていて、抱腹絶倒、お客さんが腹を抱えて笑い転げるようなオペラを上演していました。

この小さいけれど、とてつもなく元気な団体の音楽指導をすることで(運営には関わりませんでしたが)オペラ上演までのノウハウが少し見えたこともあり、また近しい人たちから「聖加さんに立ち上げてほしい」という声をかけていただき、その先にある苦しい道のりを薄々と感じながら、オペラ・ルスティカーナがきっかけで知り合ったアマチュアオケの方や指揮者の柴田祥先生にご相談しながら2017年にMusic Theater Group tuttiY(ミュージック・シアター・グループ・トゥッティ)を立ち上げました。

2017年に設立してから今が第3期を迎えました。今期が団として今後に向けて大きくステップアップできるどうかの重要な時期と捉え、市民オペラ団体規模では普通は起用しないプロ衣装家やプロ振付家含め、指導陣の充実など図り、財政的にも思い切った挑戦をすることにし、クラウドファンディングにチャレンジします!
クラファンページ以下のリンクより3月10日(金)朝10時に公開されます!

https://readyfor.jp/projects/tuttiY3rd

現在は「COMING SOON!」と表示されますが、公開日時になりましたら実際に上記のURLよりご支援が可能となります。支援金額は3,000円からとなっており、応援プラン、チケットのリターンプラン、広告プランなど、様々なご支援のコースがあります。

どうぞ宜しくお願いいたします。

tuttiY代表 川口聖加
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Music Theater Group ” t u t t i Y “
第3期本公演 オペレッタ〈天国と地獄〉
2023年7月15日(土)夜公演(18:10プレトーク・18:30開演予定)
2023年7月16日(日)昼公演(13:40 プレトーク・14:00 開演予定)
東京エレクトロン韮崎文化ホール大ホール
一般3,000円、高校生以下1,000円
ライブ配信2,000円

指揮: 柴田祥
演出: しままなぶ
振付: 鷲田実土里
衣装: 清野佳苗
合唱指導: 奥村泰憲
舞台監督: 山崎真義
オーケストラ: ウィーン名古屋歌劇管弦楽団
プレトーク: 矢澤孝樹
ライブ配信: 野武大誠

稽古ピアニスト: 藤巻都、細田詩織、須永真美、小林範子
演出助手: 三宅初音、穎川桜子
舞台スタッフ: 萩原志穂里

出演者
*7月15日(土) 18:30開演
ユリディス: 菊原千草
ジュピター: 橋本大輔
プルート: 渋谷和広
世論: 中村優
オルフェ: 大澤歩土
ダイアナ: 岡部和美
ヴィーナス: 深澤桂子
キューピッド: 川口聖加
ジョン・スティクス: 遠藤正文
ジュノー: 岩波昌子
ミネルヴァ: 輿水清枝
マーキュリー: 岩﨑由起子
バッカス: 井出英済
マルス: 長谷部覚
モルフェウス: 鈴木真麻
ヴァイオリン: 田中愛子
一般合唱: 浦本苗奈、小倉理絵、金杉雅惠、小林明美、酒井理恵、洲貝麻里、たかゆう、津田萌花、前島かなえ、三澤央子、三宅夏実、金枡和代、名取美和、三宅祥子、宮永三知子、山口裕子、山田誠子、吉田佐代、渡邊久美、渡邊めぐみ、相澤俊秀、青柳秀和、赤松大、須田浩孝、徳満裕樹、穂坂真
児童合唱: 大島莉々葉、小沢希生、金枡勇城、洲貝栞璃、平林もも、伏見思乃、山田菜津子
ダンサー: 窪田けい子、窪田祐季、窪田優美、輿石監那、清水李、原田真希

*7月16日(日) 14:00開演
ユリディス: 佐々木望微
ジュピター: 石丸茂
プルート: 山崎太郎
世論: 志村かおり
オルフェ: 大澤歩土
ダイアナ: 藤原加寿代
ヴィーナス: 吉田佐代
キューピッド: 渡邊めぐみ
ジョン・スティクス: 相澤俊秀
ジュノー: 金杉雅惠
ミネルヴァ: 三宅祥子
マーキュリー: 小倉理絵
バッカス: 穂坂真
マルス: 青柳秀和
モルフェウス: 渡邊久美
ヴァイオリン: 田中愛子
一般合唱: 岩﨑由起子、岩波昌子、浦本苗奈、川口聖加、輿水清枝、小林明美、酒井理恵、洲貝麻里、鈴木真麻、たかゆう、津田萌花、前島かなえ、三澤央子、三宅夏実、金枡和代、名取美和、深澤桂子、宮永三知子、山口裕子、山田誠子、赤松大、井出英済、遠藤正文、須田浩孝、徳満裕樹、長谷部覚
児童合唱: 大島莉々葉、小沢希生、金枡勇城、洲貝栞璃、平林もも、伏見思乃、山田菜津子
ダンサー: 窪田けい子、窪田祐季、窪田優美、輿石監那、清水李、原田真希
第3期ボランティア: 五十嵐敬子、早乙女修一、山本大介、荻野敏一、三村修、清水好美、進藤浩子、大久保桂子、渡邉佳苗、大杉たまき、赤松東、桐原美恵、市川嘉子、河西五月、三澤久 他

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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