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オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》終演しました…

このような恵まれた環境でフィオルディリージを歌うことになろうとは…

私の声では本来は歌えない役だということを承知の上で、しかし最後は「あなたの声を守りなさい、私の声で良ければやりますという姿勢で」「自分のスタイル(やるべきこと)を貫く」という師の教えを胸に、少ないリハーサルの中、一番のスロースターターで時間がかかりましたが、ようやく最後の一週間で何とか人様に聴いていただく形にすることができたかな…何より、この公演に向かった日々や当日を境に歌手として私は変われた気がしています。

共演者の歌手から得た学びと刺激は計り知れず、本当に優秀な合唱団の助けを得て、稽古ピアニストで合唱でも参加してくれた藤巻都さんにも何度も自主練やレッスンにもついていただき、ファゴット・オーボエをかじっていた頃からの大スターである茂木大輔先生の指揮のもと、凄いプロの方々や優秀な音大生も混ざった温かな主催オーケストラとともに、水野明人さんの共感しかない素敵な構成演出・台本でこの作品に関われたことに心から感謝します。

またお客様も都内や埼玉近郊からだけでなく、山梨、遠くは福島などからも、大切な方々、懐かしい方、沢山のお知り合いがかけつけてくださいました。

オーケストラからキャスティングを任され、愛弟子たちをキャスティングしたのは彼らのためだなんて本当に私のエゴだったと反省し、そして半分は彼らと一緒の舞台に私が立ちたくて、まるで自分のためかのようなこんな幸せな機会となったのですが、間違いなく私の歌手人生、そして自分の生徒を育ててきた人生の中で最良の日でした。

今日は一日中寝ていたいけれど、tuttiYの稽古が待っています。信頼する柴田祥先生や愛おしい笑顔たちに会って、また新たな一歩を踏み出したいと思います。

…………………….

ハイリゲンシュタット・フィルハーモニー管弦楽団
オペラ特別公演 モーツァルト:オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》(演奏会形式・字幕付)

2024年4月21日(日)
【開場】12:30【開演】13:00
彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール

・指揮 茂木大輔
・構成演出・台本 水野明人
・出演 
フィオルディリージ(ソプラノ):川口聖加
ドラベッラ(メゾ・ソプラノ):織田麻美
フェルランド(テノール):野中裕太
グリエルモ(バリトン):奥村泰憲
ドン・アルフォンソ(バス):楢崎まさひろ
デスピーナ(ソプラノ):三宅初音
合唱:OTYシンガーズ(青柳秀和、井出英済、岩﨑由起子、岩波昌子、小林明美、酒井理恵、輿水清枝、髙橋輝晃、髙橋伊斉、竹林愛、野村忠文、藤巻英貴、藤巻都、本田勉、前田るみ子、三宅夏実)

曲目・演目
モーツァルト:オペラ《コジ・ファン・トゥッテ》KV588~演出付き演奏会形式、レチタティーヴォ部分のみ日本語台詞(一部カットあり)、他はイタリア語~字幕付

主催 ハイリゲンシュタット・フィルハーモニー管弦楽団、OTYシンガーズ

料金(税込)全席自由1,800円

ホームページ
http://www2.tokai.or.jp/s.fuji/hph/index.html

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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