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合唱団”わだち”の第51回定期演奏会が終了しました。

“わだち”とのお付き合いも約10年になりました。創設者であった諸井昭二さんの急逝により、当時団の専属ピアニストのお一人だった中村敏彦さんが指導者になってからの10周年記念でもあり。お付き合いはその期間に重なります。

2012年、わだち主催でプラハ混声合唱団の日本ツアーがあり、山梨公演の開催をお手伝いしたことがきっかけでした。そこからチェコにも連れていっていただいたり、笛吹音楽祭にも団体で参加してくださったりと嬉しい交流が続いています。

一言で言うと優しくて温かな方々による温かな合唱。団員皆さんのお人柄が合唱に現れています。51回目ですから初期からの団員さんはご高齢になってきて、運営等も大変になってきているかもしれませんが、こちらの心配を跳ね除けるくらい皆さん元気。

毎週土曜日の4時間練習→その後の打ち上げを欠かさず行ってきた関係(コロナ禍で対面が中断するもオンライン練習とオンライン飲み会を続けてきたとのこと!)が作り出すハーモニーは、他の若い団体には決して出せないもの…

今回は高齢の両親を連れての前泊から始まった旅行でしたが、やはり合唱歴が長い父親は「嫌味がないハーモニーで、好きだなぁ」としきりに申していました。

私がソロを歌わせていただいたフィビヒ作曲、カンタータ〈春のロマンス〉は2016年定演で元々決まっていたソプラノソリストの代役で急遽歌わせていただいた曲…その時も浜離宮朝日ホールでした。今回のバリトンソロは奥村 泰憲さん。他でもご一緒していますが、”わだち”に関してはそれぞれが”わだち”から依頼されて時々ボイストレーナーをやっています。奥村さんのソロ、冬を象徴した魔法使いを歌う場面で見事な歌唱でした。その後の希望に満ちた春を私が歌わせていただき、フィナーレに向かって感動で心震えるこの作品を素晴らしいホールで再び歌えたことが嬉しかったです。

ピアニストの小田 裕之さんが、また素晴らしく。合唱の伴奏というと何となくダイナミクスがmfから上しか使わないピアニストさんが目立つように思うのですが、pppまでしっかり使ってくださったのが、聴いていて嬉しくなってしまいました。またその音色の美しいこと。ピアニストのレベルが半端なく高いのも”わだち”の特徴。中村敏彦さん、渡辺治子さん、小田裕之さん、、、贅沢すぎる!

本日のアクセサリーもCanape。先月の月1サロンライブのために提供いただいたものですが、明るい配色で今回の曲に似合うと思い、着用させていただきました。

“わだち”の活動が今後10年、20年と続いていくように、と中村さんが選曲した「明日へ続く道」。”わだち”が今後歩んでいく途上で、また時々ご一緒させてもらえることを楽しみに…(早速、次回笛吹音楽祭の参加表明いただきました)

 

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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