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月1サロンライブVol.12終了

これらの写真は、1980年ワルシャワのショパン国際ピアノコンクールの銅メダル。

これはピアニスト大竹淳子さんが、1983年に開催された第1回ドイツ・ショパン・ピアノ・コンクール(ダルムシュタット)で第一位、併せてマズルカ賞、ソナタ賞を総なめにしたときに、その演奏に対して1980年の ワルシャワ・ショパン国際コンクールの入賞者に値するとワルシャワの主催から銅メダル特別賞を受賞したときの、その銅メダルです。ワルシャワ・ショパン国際ピアノコンクール自体は年齢制限で受けられなかったとのこと。

今日の辻さんのお話で、ヨーロッパで大竹さんが演奏したとき、イギリスの批評家(実際ラフマニノフの演奏を聴いたことがある方)から「ラフマニノフ以来のピアニスト」と評されたことがあるとお聞きしましたが、とんでもない方がサロンで弾いてくださったえも言われぬ感覚がまだ残っています。

滅多に演奏会をされない大竹淳子さん。「幻のピアニスト」として大竹さんを追いかけていた方々もいました。

そのご主人が、読売交響楽団の主席オーボエ奏者だった辻功さん。本当にとてつもなく素晴らしい演奏家。艶やかで、エレガント。オーボエの魅力に引き込まれたと同時に、やはり大竹さんと同じ、純粋に音楽の世界だけが見える尊い演奏でした。

普通に演奏家やっていても出会えないレベルの方々と接点が持てて、これほどまでに幸せな機会をいただけたことと、繋いでくださった方のご尽力に感謝です。

私はどんなに素晴らしい演奏を聴いても、泣くほどの経験はないのです。今日は、大竹さんのショパンのマズルカOp.17-4で初めて涙が頬を伝いました。それはもはや大竹さんが弾いていることをも忘れさせる、そこにただ音楽があるというだけの衝撃的な体験があったからです。

大竹さんの楽譜は書き込みで音符が見えなくなるほど真っ黒でした。

インタビューコーナーでは、お二人ともさもありなん、な回答の連続で…大竹さん、辻さんのご夫婦としての美しい関係も垣間見ることが出来ました。

ライブ配信より生演奏が良いに決まっていますが、ライブ配信を観た知人からも私と同様にお二人の演奏にショックを受けたとメッセージが来ましたから、何かがライブ配信でもお届けできたことに確信を持ちました。

ライブ配信を見逃した方、今からTIGETサイトから購入はできません(既に買っている方はこの先一週間見られます)。もしご興味があればまでお問い合わせください。視聴リンクをお送りいたします(銀行振込2,000円)。一人でも多くの方に聴いていただきたい演奏です。

大竹淳子さん、辻功さん、素晴らしい演奏をありがとうございました!

聖加とゲストの月1サロンライブ Vol.12
ゲスト:大竹淳子(ピアノ)、辻功(オーボエ)
2022年8月28日(日) 14:00 ナーブル・ホームサロン  

撮影 : TooNe Art Design トーンアートデザイン
音響 : 野武大誠
調律 : 久保伸一
アクセサリー : 渡邉佳苗(Canape)※
メイク : 中島由美(B.A.L beauty laboratory)※
企画 : 合同会社ナーブル音楽企画
※川口聖加のみ

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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