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月1サロンライブ Vol.8 参加者の声

参加者の声①
まずは、本日のプログラムの構成が秀逸だったと思います。前半の「冬の旅」では、夢破れて孤独に彷徨う苦しさが心に沁み入りました。それに対して、後半は春の喜びに満ち溢れた曲に、心が解放されていくのを感じました。
片野先生の美しいテノールの響きが、時に厳しく悲しげに、時に明るく解放的に、歌の世界に誘ってくださいました。
また、市川さんのピアノは、片野先生の歌に寄り添い、さらに歌の世界を広げていってくださいました。
そして、そこに聖加先生のソプラノが重なったら、同じ場所とはいえ思えないほどに、華やかな明るい春の世界そのものになっていました。
暗い話題の多い昨今に、明るい春の訪れを期待させてくださるような、素敵な演奏会でした。

参加者の声②
シューベルトの冬の旅は、失恋した主人公の孤独な気持ちが歌から伝わりその世界に引き込まれてしまいました。
そして、第2部の春の歌は、冬から春へ季節が変わっり、あたたかさ喜びが伝わり、聞いている私も自然と笑顔になれました。
お二人の息のあった二重唱は、とても圧巻で素敵でした❣️
ピアノの市川沙絵さん、繊細でそしてダイナミックな伴奏で、片野先生との息もぴったりで感動しました。
冬の旅は、全部で24曲、失恋した主人公の孤独な冬の一人旅の物語を歌っているそうです。
是非、片野先生の24曲、市川沙絵さんの伴奏で聞いてみたいです。
また、楽しみが一つ増えました。
素敵な時間をありがとうございました❣️

参加者の声③
私の両親が新婚の頃”冬の旅”のLPレコードを購入し、何度も聴いていました。私は赤ん坊のころからこの曲を聴いていたそうですが、この歌の内容を実はよく知らなかったので、今回は歌詞の訳を家で先に読んでいきました。ただの冬の感傷的な旅ではないからことをはじめて知り、このズタボロになった主人公をどのように表現されるのか、とても楽しみにしていました。始まる前は、初めてお話しする会場参加のお客様同士で和やかにおしゃべりをしていましたが、コンサートが始まると一転、緊張感のある張り詰めた雰囲気に引き込まれました。
景色は冷たい凍った冬景色なのに心の奥底は熱い思いが渦巻き、景色は色を失っているのに、過去の鮮やかな色が蘇る…片野先生の歌と市川さんのピアノでそんな複雑な心情を表現されているように感じられました。
後半は一転して幸せな春の歌。聖加さんの加わった愛の二重唱では愛が芽生えた瞬間をとらえた人生の春が感じられました。
今回この月1サロンライブを会場で初めて鑑賞できました。配信では分からなかった会場での臨場感を体験。コンサートホールとも違うこのライブ感は全く新しい感覚でした。お客にとっても演奏家にとってもいい意味での緊張感があるのでは、とおもいました。これはすごい体験でした。

参加者の声④

コロナ禍でコンサートの中止、延期が相次ぐ中、本日は生演奏への渇望が一気に癒されるような素晴らしい冬の旅を聞かせて頂きました。片野先生の透明感と生気に溢れる歌唱は、聞き慣れたバリトンによる歌唱とは趣を異にし、過酷な運命に抗う若者を表現して、余りありません。この印象は、市川さんの粒立ちの良い、推進力に富むビアノ伴奏と相俟って、シューベルトが、この曲をテノールの為に書いた事を納得させられます。今回の演奏は、全曲中7曲を残す抜粋で行われましたので、近い将来このお二人の組み合わせで全曲を聴きたいとの思いを、参加者の皆様は強くされた事と思います。
末尾になりましたが、コンサート後半に演奏されたドイツの春に相応しい作品の中で川口先生がシューベルトの春の信仰で、詩情溢れる歌唱をご披露された事を申し添えます。

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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