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和楽器の表現力に圧倒されました!

月1サロンライブ初めての邦楽のゲスト、奥田徹さん(尺八)と奥田伊予子さん(箏)。

古い楽器なのに現代的と言おうか、むしろ原始的と言おうか、多種多様な奏法が駆使され、底なしに味わえてしまう。聴き手の集中力は増幅させられっぱなし。

古い楽器独特の繊細さとリアルさ。擦れる音、爪が弦にあたる音、息の吹き込む音や、最後に消え入るときの”ヒュー”という音など。気がつくと、自然界の様々な音や情景を探し、想像している自分がいる。

私にとっては箏と十七絃は、バロックハープとグランドハープ、フォルテピアノとモダンピアノくらい違う。古楽器とモダン楽器を並べて弾いているようでした。

またインタビューの回答も素晴らしかった。一音成仏かぁ…クラシック音楽の世界では聞かない言い回しでも、おそらく同じことを目指していることが分かるし、邦楽、洋楽の共通点も分かって距離が縮みました。

惜しかったのは私の喋り(笑)。噛み噛みで何度も思考停止したのと、C.P.E.バッハのお父さんとヘンデルが同時代というところを、お父さんを言い忘れてしまった…直前に奥田さん自身でC.P.E.バッハは古典とわざわざおっしゃっているのに、私が混乱させてしまった〜これは訂正していかないと嘘を流したことになるので、アーカイブ投稿にも書かなくては…久しぶりの夜ライブだったからと野武さんには慰めてもらいましたが、そうなのかなぁ…夜まで頭を冴えさせておかなくては。

演奏は楽しく〈春のヴォカリーズ〉ではサロンに鳴り渡る深い十七絃の響きに包まれて、〈オンブラ・マイ・フ〉と〈見上げてごらん夜の星を〉では至近距離の尺八とのデュエットが興奮ものでした。

奥田徹さん、奥田伊予子さん、ありがとうございました!

8枚目の写真は来月から御坂の立派な新築スタジオに移転するメイクアップアーティストBAL(中島 由美)さんの現スタジオでの記念撮影。私のお気に入り、バイトのナミちゃんも一緒に。来月からも引き続きお世話になります♡

※私やナーブル音楽企画に直接ご連絡をいただければ、銀行振り込みで、試聴リンク(クリックするだけで視聴できます)をメールやMessengerでお送りいたします。

聖加とゲストの月1サロンライブ Vol.19
3月27日(月)19時 ナーブルホームサロン
ゲスト: 奥田徹(尺八)、奥田伊予子(箏)

場所 : ナーブルホームサロン
撮影 : TooNe Art Design トーンアートデザイン
音響 : 野武 大誠
アクセサリー : 渡邉 佳苗(Canape)※
メイク : 中島 由美(B.A.L beauty laboratory)※
企画 : Naable Music Planning ナーブル音楽企画
※川口聖加のみ

<プログラム>

鶴の巣籠/尺八古典本曲(尺八)
乱/八橋検校(箏)
想/太田潤(十七絃、尺八)
手向/古典本曲(尺八)

インタビュー
休憩

春のヴォカリーズ/伊藤康英(ソプラノ、十七絃)
無伴奏フルートのためのソナタ/C.P.E.バッハ(尺八)
ラルゴ Ombra mai fu/G.F.ヘンデル(ソプラノ、尺八、十七絃)
オブリビオン/ピアソラ(尺八、十七絃)
オータムリーブス/ジョゼフ·コズマ(尺八、箏)
見上げてごらん夜の星を/いずみたく(ソプラノ、尺八、箏)

<プロフィール>
●奥田 徹(尺八)
森川桃山(都山流)、菅原久仁義(琴古流)に師事。全道三曲コンクール(北海道)「新曲の部」第1位。第1回 尺八新人王(優勝)。第6回 長谷検校全国邦楽コンクール奨励賞(尺八、笛部門 第1位)。NHK邦楽オーディション合格。菅原組(菅原久仁義師の会)所属。YouTubeチャンネル:Bamboo Color

●奥田伊予子(箏) 
生田流正派邦楽会大師範。宮本幸子、近江雅楽秀華、近江雅楽久爾 各師に師事。全道三曲コンクール(北海道)「古典の部」第2位。札幌市新人邦楽演奏会で「札幌市芸術祭賞(大賞)」受賞。ミュンヘン、ポートランド邦楽使節団参加。NHK邦楽オーディション合格。山梨大学日本語・日本文化短期プログラム講師(2018,2019)

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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