母なる大地を たたえよ ほめよ たたえよ土を
昨夜は韓国で放送された、内藤いずみ先生の活動を取り上げた「幸せな死」というドキュメンタリー番組の録画を観ました。内藤いずみ先生は『情熱大陸』にも出演されましたし、山梨県外の方もご存知の方は多いと思います。私も先生に看取られたいと思うほど。
ここ2年で知り合いの類稀な音楽家の方々が若くして急死されました。義父もコロナ禍で病院でギリギリまで孤独に生きて亡くなりました。
死が周りで重なると、私たちは何者かであるかを私なんかはよくよく考えるようになります。
私たちを生かしてくれている大地への感謝、動物の中で唯一同種を殺し合う(実際は違うケースがあるようですが)人間の愚かさ、命の尊さ。
普段取り組むクラシック曲はここまで直接的な内容のものはありませんが、愛や夢や憧れを歌ってやはり命の尊さに繋がっているものです。
私は同級生には「合唱コンクールで張り切ってクラスをまとめていたクラスメイト」と覚えられていることが多く『大地讃頌』はコンクールの共通課題にもなっていた懐かしの曲。甲府東高等学校の音楽部の副部長だった時も、音楽室で声の限り歌っていた思い出の曲。
笛吹音楽祭創設者の藤原義章先生の生前、先生と私は音楽祭で日本語の歌を取り上げることに抵抗していましたが、先生が他界され、様々な流れで今回は気持ちを切り替えて、母国語で歌われるこのカンタータ〈土の歌〉に現指揮者の長田 雅人先生と取り組みます。
大地や宇宙、一人一人の命に比べたら、日常の様々な悩ましい出来事はどれほど無に等しいか。
私自身は無に等しいことには一秒も時間を使いたくないタイプです。自分に降りかかってきても、関わらざるを得ないのだとしたら、なるべく美しく生きられるように楽しむことを理想としたい。
今年の笛吹音楽祭の合唱は、命の尊さをテーマに、真摯に真剣に取り組んでみたいと思います。
zoom併用の合唱練習は明日、9月5日(火)からスタートです。合唱参加者は下のリンクからお申し込みください。笛吹音楽祭でも、おそらく私にとっても最初で最後のカンタータ〈土の歌〉全曲になると思います。