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オンラインサロン会員募集

昨年9月に開設したオンラインサロン「川口聖加のうたサロン」は約90名の会員の方に支えていただきながら、おかげさまで半年を迎えることができました。

https://lounge.dmm.com/detail/3847/index/

このオンラインサロン内では「聖加とゲストの月1サロンライブ」のライブ配信視聴が毎月無料、また過去のアーカイブが全てストックされています。会員になると月1サロンライブの会場参加プレミアシートが20%割引、声楽レッスン代割引、一部の演奏会の先行予約など各種特典がついてきます。

またエッセイの投稿やおすすめ演奏家を解説や動画つきで紹介、100席の音楽ホール建設活動の報告も行っています。

今日は「聖加のおすすめ演奏家」のトピックの中で、ピアニストのジョゼフ・ミドルトンを紹介しました。

100席の音楽ホール建設のために、このオンラインサロンの会員になってくださる方を新たに募集してみようと思いました。

一ヶ月だけ入ってみて、どんなものか覗いてみるだけでもOKです!

今日は、今まで投稿してきた沢山のエッセイの中から一つをサンプルとしてご紹介してみようと思います↓

…………………………….

エッセイ「これからの集客をどうするか」

あるレッスン生が「今、ハマってるの。沢山買ったから先生もぜひ食べてみて」と、こちらを大袋に入れて大量にくださった。
https://www.mary.co.jp/mary/product/selectgift/choisweets/042cc.html

ちなみに同シリーズの他のラインナップはこちら↓
https://www.mary.co.jp/mary/valentine2022/candy-chocolate/

私の1時間のレッスンでは最初の10分は生徒との歓談にあてる。いや、そんな決まりはないし、すぐレッスンを始める方もいれば、もっとお喋りする方もいるが、だいたい平均10分は雑談をしている。

だからその時も雑談しながら、いただいたこちらのチョコレートを食べてみた。

「先生、絶対噛まないで。プチプチを最後まで舌の上で楽しむの。脳にもプチプチが響いて、何となく脳にも良い感じで。私にも聞こえます!プチプチしてますね!」

確かに…こういう刺激、普段にはない感覚…じっとプチプチが終わるまで(終わる手前で激しくなる☆)ホワイトチョコの味わいとプチプチを感じていると、興奮を抑えられ、自分を見つめ直せそうな瞑想的時間が訪れる。

…前置きが長くなった。

タイプはそれぞれ違えど、個人の声楽レッスンにわざわざお金と時間を使う方々にはほとんどに共通点がある。そしてコンサートにわざわざお金と時間を使う方々にも。

今50代の半ば、それより上(70-90代まで)の世代に漂う「バブル感」である。

今、お金があるとか無いとか関係がない。あの1991年までのバブル景気を少しでも体験できた世代から漂うオーラ。

これは、就職超氷河期真っ只中だったような世代の自分にはハッキリと差が見える。

自分の世代はまだ良い。親や歳上の親類がそうだったから、多少の恩恵を受けてきた。

私の生徒で若い子もいるが、やはりその親を見ると「(たとえ余裕はそれほどなくても)好きなものにはきちんとお金を使いなさい」と教えている(親自身がそれを体現している)。

さあ、ここから先が問題なのだ。
つまり私の世代の子供世代あたりから。
30歳代からその下、これからの文化芸術を支えていく世代。

芸術家は別、むしろ逆とも思えるが、芸術を消費する人々においては経済的に余裕があるほど、頭も心も使う余裕が生まれる。つまり芸術にもお金を使える。

消費者に余裕があると、消費者のジャッジ能力が高まると信じている。消費者の高い要求を芸術家は満たそうとして、切磋琢磨し高いレベルの芸術作品が生まれる。例外はあるにせよ「景気は良くて芸術家は貧乏」これが良いバランスなのかもしれない。

今はやはり良い傾向ではなくなってきている。例えばポップス歌詞で気になるのは「ありがとう」や「奇跡」といった言葉が安易に使われ、しかも繰り返されている。工夫がない。お気軽、お手軽な音楽。消費されて捨てられていく音楽。作る方もそれを承知。TVCMも同じ。そのようなものばかりではないにしろ、耳に入ってくるものだけで言えばそのような曲が多い。

経済的に余裕があった時代の名残がある世代と、そうではない世代の差は大きい。前者の世代で、安易な方向に走らなかった人々によって、かろうじて今の芸術文化が守られていると言えると思う。

これからは音楽を自分でやる人はしばらく減らないが、お金を払い音楽を聴きに行く余裕まである人は激減するとみている。この先も音楽を専攻する学生はレッスンに通ってくるだろうが、自分の趣味として声楽レッスンに通うほどの人は激減していくだろう。

私にとっても死活問題。ずっと考えてきた。

これからが過酷であり勝負だと思う。

100席のコンサートホールを持ったところで、この先それがどう生かされるかにも関わってくる重要な問題だ。

考え続けよう。

https://lounge.dmm.com/detail/3847/index/

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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