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このことを伝えたい

昨日レッスンに来てくれた20代の生徒に
「この演奏会を企画してくれて本当にありがとうございます。こんな演奏会、あり得ないです。これがあるから年末まで仕事も頑張れます」と言われました…

平井 千絵さんというフォルテピアノのとびきりの名手が、ご自分の大切な1820年製オリジナルの、100kgを超えるフォルテピアノを(フォルテピアノにとっては命懸けで)山梨に運び、シューベルトを大得意とする歌手(吉江忠男さん、片野 耕喜さん)、そして日本の古楽界を牽引する若手からベテランまでの器楽奏者たち(丸山 韶さん、小玉 安奈さん、懸田 貴嗣さん、諸岡 典経さん)が200年前のシューベルティアーデを山梨のキングスウェルホールで再現する、この機会。またやりたいけれど、最後かもしれない。凄い日になることを伝えたい。

会場で参加できるチャンスはまだ残されています(残り約10席)。いらっしゃれない方もライブ配信でこの演奏会を絶対に目撃して欲しい。会場で、ライブ配信(一週間の見逃し配信付)で、この特別な時間を共有してもらえる皆様を増やしたい。

世の中に残るべき音楽、楽器、演奏が残っていきますように。小さな種まきの先に奇跡が起きますように!

………………………….

フォルテピアノが誘うシューベルティアーデ in 山梨

12月22日(水)19:00開演(18:30開場)限定120席 ライブ配信あり(1週間のアーカイブ付き)

キングスウェルホール (山梨県甲斐市下今井2446)
会場参加(要予約・原則として前払)3,000円 

※キャンセルは出来ません。プレイガイドはキングスウェルのみ(販売枚数20枚)・その他はナーブル音楽企画へお問い合わせください。

ライブ配信 1,600円(Go To イベント割引価格) 
ライブ配信チケット販売サイト

https://tiget.net/events/151862

出演者:
平井千絵(フォルテピアノ)、川口聖加(ソプラノ)、片野耕喜(テノール)、吉江忠男(バリトン)、丸山韶(ヴァイオリン)、小玉安奈(ヴィオラ)、懸田貴嗣(チェロ)、諸岡典経(コントラバス)

<プログラム>
F.シューベルト(1797-1928):
ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114 D.667 「鱒」全曲
鱒Die Forelle Op.32 D550**
野ばらHeidenröslein Op.3-3 D257*
彼女がここにいたことをDass sie hier gewesen Op.59-2 D775**
春にIm Frühling Op.101-1 D882*
さすらい人 Der Wanderer Op.4-1 D489* 夜と夢 Nacht und Träume Op.43-2 D827
祈り Gebet D899-3(即興曲 Op. 90-3 の イェルク・デームスによる作詞・編曲)**

使用楽器
M.ローゼンベルガー(1766-1832)が1820年に製作したオリジナルのフォルテピアノ

現代の楽器に比べて半分以下の音量であるフォルテピアノは、大会場で朗々と鳴り響くクラシック音楽とは一線を画すものである。今回使用するフォルテピアノは、1820年にウィーンで作られたオリジナルで、ペダルが五本。うち一本は当時大流行した、トルコペダル又はドラム・シンバルペダルと呼ばれるもので、ベートーヴェン、シューベルトの時代、ウィーンの庶民たちの音楽的流行を現在体験できる貴重なものである。仕組みは、一番右のペダルを踏むと、楽器内部に内蔵された撥(ばち)が響板を叩き、真鍮の金属片が弦を打ち、真鍮のベルが真鍮の撥で叩かれて賑やかな音を出す。3つの打楽器的機能が一度に動く仕組みである。演奏会ではシューベルトの著名な曲をとりあげるが、シューベルトが執拗なまでに記譜したピアニッシモ、ピアニッシシモといった弱音のグラデーションを表出するにあたって、複数のペダル機能を駆使することで、繊細で細やかな弱音の違いを、効果的かつ自然に表現することが可能である。このフォルテピアノを使用した演奏会は山梨県では初めてとなるため、この公演は貴重な場となる。

主催:フォルテピアノを広める会

マネジメント・ご予約・問い合わせ:ナーブル音楽企画 055-288-9177 info@naable.com

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Seika Kawaguchi

声楽家。山梨県甲府市出身。新潟大学教育学部、同大学院教育学研究科にて声楽を専攻した後、渡欧。オランダ王立音楽院のソロ声楽科で学び、国家演奏家資格を取得し卒業。フランス・ドイツ歌曲を中心に、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で演奏活動を行っている。

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